Interview with Tasya van Ree

Interview with Tasya van Ree

View All /

タスヤ・バン・リー インタビュー

LAを拠点に活動するタスヤ・バン・リーは、のぞき見的な手法の写真で知られる写真家でアーティストだ。彼女の作品には、我々観客が、日常という概念を拡張するような美や官能、奇行、そして様式といった世界をこっそりとスパイしているような錯覚を与える独自の魅力がある。彼女の作品を見るということは、つまり、刺激的で魅力的、そして心踊らされる別世界を垣間見ることである。

しかし彼女の真の面白さは、彼女自身にカメラを向けた時に表出するのだ。

タスヤ・バン・リーは、1990年代の半ばに生まれ故郷のハワイからロサンゼルスに移った。「ロサンゼルスの魔法で我を忘れる感覚を体験するため」だ。

しかし、彼女は最終的に、自分自身を見つけたようだ。

彼女の力強く個性的な作品には、たちまちファンが現れ、アーティストとして才のみならず、どことなく静かな趣きと独自のスタイルでも、よく知られる存在となった。自然に垂らしたロングヘアーと、一目で彼女だと分かるつば広帽子。あるいはベーシックな服で構成されるエフォートレスなスタイル。そして、物質や努力ではなく、幸福感や瞑想的な世界の捉え方でもたらされる自然な美しさ。それらはすべて、彼女特有のセンシビリティだ。

タスヤは今、通常の仕事はもちろん、今秋ライカギャラリーで開催される写真展の準備で忙しい。冬の初めにはパリでの写真展開催、そして何より、12月にはアート・バーゼルがある。加えて、その間にはファッションブランドとのコラボレーション企画も待っている。そんな中、今日わたしたちは、ロサンゼルスの有名なローレルキャニオンの木々に囲まれた彼女の自宅で彼女に会う機会を得た。あちこち旅行をし、空想にふけり、独創的な試みをし、朝の日課では熱い紅茶で心を落ち着かせる魅力的な存在。彼女のような人は、ほかに出会ったことがない。

それこそ、タスヤ・バン・リーにカメラを向けた時にレンズに映る彼女である。

写真家であり、アーティストでもありますね。クリエイティブなものとして、その二つは等しくあなたの中に共存していますか? それとも、表現メディアとして、それぞれ別のものと捉えていますか?

アーティストのスピリッツを持つ人であれば、アーティスティックなものはすべて自分の中に等しく存在しているはずよ。それぞれの表現媒体が単独で機能するときもあれば、複数の表現方法がひとつとして存在することもある。自分が何を伝えようとしているか、その内容によって変わることもあるし、媒体が1つでは足りないことだってあるの。

仕事で一番良かったことは?  一番の理由は?

恋をして、それをアートと写真に収められたこと。これ以上にすばらしいことはないと思う。

今日のアートや写真界で興味を持っていることはなんですか? 注目のアーティストや、動向、新しい技術はありますか?

なにかとてつもなく素晴らしいことが起こりそうな予感がするの。それが何であるのか分からないところが、とってもワクワクするわ。

モダンな居住空間、働き方、そして生活。それぞれがあなたにとって意味するところは何ですか?

それぞれが、無限の存在を感じさせるものでなくてはならないわね。それに尽きるわ。

ロサンゼルスを拠点にすることが、あなたの仕事にどんな影響を与えていますか?

ロサンゼルスには、複雑で力強いクリエイティブなエネルギーが流れている。それが活力を与えてくれることもあれば、逆に奪われることもある。

カリフォルニアでの生活で気に入っていることは?

カリフォルニアには、息抜きできる場所がある。それって、クリエイティブな活動にはとても大切なことだと思う。

自分を3語で表現すると?

日本人、そして、オランダ人かしら。

「カリフォルニア・スタイル」を3語で表現すると?

想像的、知的、本質的。

世界中どこでも住めるとしたら、どこに住みたいですか?

日本の美しい田舎か山村、アーティストたちが集まる場所。それが私の夢よ。

Interview by Raluca State
Photography by Isaac Sterling

www.tasyavanree.com